マネーフォワード クラウド請求書では、請求書を作成し、クラウド会計に連動(請求書に連動した売上の会計処理)させることができます。
クラウド請求書はマネーフォワードの基本プランの中に含まれており、個別に申込をする必要はありません。最も低価格のプラン(スモールビジネスプラン)であっても、当記事で紹介している機能は全て使用可能です。
【参考2】料金プランと機能(法人向け)
事前設定
事前設定① 事業者設定
請求書などの帳票に表示される送付元(自社)情報を、「事業者設定」画面で設定します。
【手順の詳細】事業者設定【送付元(自社)情報の設定】

事前設定② ユーザーの追加・管理
クラウド請求書の閲覧・操作を行う担当者の登録・削除を行います。
【手順の詳細】ユーザーの追加・管理

スタンダード税理士法人の担当者を、一括権限設定「管理者」で追加登録します。

事前設定③ 振込先口座の設定
請求書に記載する振込先口座の情報を事前に設定できます。
【手順の詳細】振込先口座を設定する方法

事前設定④ ロゴ/印影の設定
クラウド請求書では、請求書上に会社のロゴや印影を表示できます。
【手順の詳細】ロゴ/印影の設定方法

請求書の作成
マネーフォワード クラウド請求書では、請求書(+見積書・納品書・領収書)を作成できます。基本的な作成方法は請求書と同じです。
取引先の選択
請求書に記載する取引先は、過去に登録した取引先の一覧から選択できます。初めての取引先の場合は、取引先を追加登録します。
この時、既に登録した取引先を二重登録しないよう注意が必要です。取引先を二重登録した場合、同一の取引先にもかかわらず別の取引先への請求として会計処理されます。
売上計上日の確認
請求書作成画面の左下に記載されている売上計上日が正しいことを確認します。

売上計上日 = 納品やサービス提供が完了した月の月末を設定します。
(例:3月に納品した場合の売上計上日は3/31)
デフォルトでは請求日の前月末日付が入力されていますが、これが本来の売上計上日と異なる場合は、上記赤枠の「詳細設定」から変更を行います。
電子帳簿保存法への対応
作成した請求書を取引先に送付する際、電子帳簿保存法を満たす保存を行うためには、「①郵送」「②メール」のいずれかを利用する必要があります。ただし、「③PDF」や「④印刷」と併用することも可能です。
①郵送
㈱マネーフォワードが紙の請求書を取引先に代行郵送(税抜150~190円/1通)
②メール
取引先に登録されたメールアドレスに㈱マネーフォワードが請求書のメールリンクを送付し、取引先がダウンロードして受領(無料)
メール送信機能のメールリンクは取引先が気付かない事例も多いため、マネーフォワードで電子帳簿保存に対応する場合は②メール と ③PDF の併用をおすすめします。
【参考】電子帳簿保存法への対応について

クラウド会計に請求書情報を連携
売上の会計処理について、「売上計上の仕訳」・「売上入金の仕訳」の2つの仕訳が必要です。
【参考】売上の会計処理
クラウド会計とクラウド請求書を利用することで、「売上計上の仕訳」・「売上入金の仕訳」をどちらも自動で作成できます。
【手順の詳細】マネーフォワード クラウド請求書連携機能の使い方
売上計上の仕訳
「請求書から入力」で登録します。
登録のタイミング
クラウド請求書側で請求書を作成すると、下書き状態であってもクラウド会計側で仕訳候補として表示されます。
一度仕訳として登録をしてしまうと、クラウド請求書側の情報を更新しても、登録した仕訳は更新されませんので、請求書の情報が確定したタイミングで仕訳登録します。
売上入金の仕訳
まず、前提として、入金口座がクラウド会計とデータ連携されている必要があります。
「連携サービスから入力」で、入金の明細とマッチングさせて仕訳登録を行います。
請求書の入金明細を確認したら、①予定実現の「実現」にチェックをいれ、②「勘定科目」欄で「未選択」と表示されている箇所をクリックすると、入金予定の仕訳が一覧表示されます。
該当する入金予定の仕訳を選択し、③「登録」をクリックします。

上記のマッチングを行わずに通常通り仕訳登録すると、仕訳帳に入金予定仕訳が表示されます。入金予定仕訳の「実現」をクリックすると通常の入金仕訳とは別に入金仕訳が作成され、二重登録されてしまうので注意が必要です。