ここでは、法人や個人事業主がクレジットカードをどのような基準で選べばいいのかを説明し、当会計事務所がおすすめする法人カード(個人事業用カードを含む)を紹介します。
※当記事にはプロモーションが含まれています

なお、別記事でおすすめの法人口座についてもご紹介していますので、法人口座の作成を検討されている場合は、コチラをご覧ください。

法人クレジットカードを選ぶ主な基準

年会費

・年会費は毎年発生するコストになります。
・従業員に法人カードを支給する場合、その年会費も考慮する必要があります。

利用可能枠

・多額の決済が予想される場合は、利用限度額も考慮する必要があります。
・一般的に、年会費の高いカードの方が利用限度額も高くなります。

締め日

月末締めのカードは会計処理がしやすく、決算の早期化にも寄与します。

ポイント還元率

・個人カードよりも還元率が低い場合が多く、1%あればかなり高還元率です。

その他

・クラウド会計ソフトに請求書や領収書等の情報を自動連携できるような機能を備えたカードもあります。
・ETCカードの年会費が無料であったり、各種のサービスが特別価格で受けられたりするような特典ついたカードもあります。
・海外で利用する場合は、世界的に加盟店の多いVISAかマスターカードがおすすめです。なお、外貨換算レートはVISAよりもマスターカードの方が有利なことが多いです。

おすすめの法人カード① 一般的なビジネスカード

最初に一般的な法人カードをご案内します。機能的にはシンプルで誰にでも使いやすいカードです。

三井住友カード ビジネスオーナーズ

 三井住友カード ビジネスオーナーズは年会費無料の法人カードで、個人の信用力で審査が行われるため、新設法人でも比較的申し込みやすいのが特徴です。
 また、締め日は月末締めを選択することができるので、会計処理がしやすい点も長所です。

  三井住友カード ビジネスオーナーズ
代表者カード年会費

無料

従業員カード年会費

無料

利用可能枠

最高500万円(所定の審査有り)

締め日

15日締め・翌月10日払い/月末締め・翌月26日払い
(いずれかを選択可)

ポイント還元率

通常還元率0.5%

国際ブランド

Visa 又は Mastercard

その他

・締め日を選択可能(月末締めを選択しましょう

・個人の三井住友カードと共通のログインIDを使用

・法人だけでなく個人事業主も発行可能

三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド

 次にご紹介する三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドは、年間100万円以上の利用で翌年以降永年無料(※)になるお得なゴールドカードです。個人の信用力で審査が行われるため、新設法人でも比較的申し込みやすいのが特徴です。
 また、締め日は月末締めを選択することができるので、会計処理がしやすく法人カードとしておすすめです。

  三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
代表者カード年会費

5,500円(税込)(100万円以上の利用で翌年以降永年無料 ※)

従業員カード年会費

無料

利用可能枠

最高500万円(所定の審査有り)

締め日

15日締め・翌月10日払い/月末締め・翌月26日払い
(いずれかを選択可)

ポイント還元率

通常還元率0.5%

国際ブランド

Visa 又は Mastercard

その他

・締め日を選択可能(月末締めを選択しましょう

・個人の三井住友カードと共通のログインIDを使用

・法人だけでなく個人事業主も発行可能

※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。

おすすめの法人カード② 経理業務を効率化するカード

次に経理業務を効率化するための機能を備えた法人カードをご案内します。これらの法人カードは、マネーフォワードクラウド会計と組み合わせることで効率的な経理フローの構築が可能です。

UPSIDERカード

 次にご紹介するのはUPSIDERカードです。年会費無料で高還元率、従業員カードは発行枚数無制限、月末締めで会計処理もしやすく、利用限度額も非常に高いのが長所です。
 管理画面から①領収書や請求書を添付する機能、②インボイス登録の有無を自動判定機能があります。添付した請求書や領収書をマネーフォワードクラウド会計に自動連携して仕訳に反映することができ、マネーフォワードクラウド会計との相性も良いカードです。
 ただし、法人専用で個人事業主は申し込めません。従業員の多い会社や拡大志向のスタートアップにおすすめの法人カードです。

  UPSIDERカード
代表者カード年会費

無料

従業員カード年会費

無料

利用可能枠

最高10億円

締め日

月末締め翌月20日払い

ポイント還元率

1%(カード利用料の支払いに充当)

国際ブランド

Visa

その他

・従業員カード(リアル・バーチャル)の発行枚数無制限
・電子帳簿保存法やインボイス制度の要件の自動判定機能あり

・マネーフォワードクラウド会計に添付資料の自動連携が可能

・法人専用で個人事業主は発行不可

マネーフォワード Pay for Business

 次にご紹介するのはマネーフォワード Pay for Business(マネーフォワードビジネスカード)です。月末締めで会計処理もしやすく、年会費は実質無料です。
 管理画面から①領収書や請求書を添付する機能、②支払内容をメモする機能、③インボイス番号を登録する機能があります。それらの情報(添付資料、メモの内容、インボイス番号)をマネーフォワードクラウド会計に自動連携して仕訳に反映することができ、マネーフォワードクラウド会計との相性が抜群のカードです。

  マネーフォワード Pay for Business
代表者カード年会費

無料(1年間利用が無い場合は税込1,100円)

従業員カード年会費

バーチャルカードは2枚目以降も無料、リアルカードは2枚目以降税込990円

利用可能枠

1取引あたりの利用限度額が最高1億円

締め日

月末締め翌月20日払い

ポイント還元率

1%

国際ブランド

Visa

その他

・従業員カード(リアル・バーチャル)の発行枚数無制限
・マネーフォワードクラウド会計に添付資料や内容メモの自動連携が可能

・法人だけでなく個人事業主も発行可能

おすすめの法人カード③ 特典重視のカード

最後に様々な特典のついた法人カードをご案内します。これらの法人カードは、クーポンや空港のラウンジ利用、高還元率のポイント付与などが特徴です。

マネーフォワードビジネスVISAカード クラシックカード

 次にご紹介するのはマネーフォワードビジネスVISAカード(クラシックカード)です。前述のカードとは異なり、こちらはマネーフォワードと三井住友カードの提携カードです。年会費が実質無料。月末締めで会計処理もしやすく、バランスの取れたカードです。
 マネーフォワードクラウドの10,000円クーポンが付与されるため、マネーフォワードの利用者におすすめです。ただし、個人の三井住友カードと共通のログインIDになるため、従業員にカードの管理を任せたい場合は注意が必要です。

  マネーフォワードビジネスVISAカード クラシックカード
代表者カード年会費

税込1,375円(初年度無料、50万円以上の利用で翌年度無料)

従業員カード年会費

税込440円

利用可能枠

最高150万円

締め日

月末締め翌月26日払い

ポイント還元率

0.5%

国際ブランド

Visa

その他

・マネーフォワードクラウドの10,000円クーポン付与
・SMART HRやPAY.JPの無料特典あり

・個人の三井住友カードと共通のログインIDを使用

・法人だけでなく個人事業主も発行可能

マネーフォワードビジネスVISAカード ゴールドカード

 次にご紹介するのはマネーフォワードビジネスVISAカード(ゴールドカード)です。前述の前述のマネーフォワードビジネスVISAカード(クラシックカード)と同様に三井住友カードの提携カードのゴールドカードです。月末締めで会計処理もしやすいゴールドカードです。
 マネーフォワードクラウドの10,000円クーポンが付与されるため、マネーフォワードの利用者におすすめです。ただし、個人の三井住友カードと共通のログインIDになるため、従業員にカードの管理を任せたい場合は注意が必要です。

  マネーフォワードビジネスVISAカード ゴールドカード
代表者カード年会費

税込11,000円(初年度無料、50万円以上の利用で翌年度半額)

従業員カード年会費

税込2,200円

利用可能枠

最高150万円

締め日

月末締め翌月26日払い

ポイント還元率

0.5%

国際ブランド

Visa

その他

・マネーフォワードクラウドの10,000円クーポン付与
・SMART HRやPAY.JPの無料特典あり

・個人の三井住友カードと共通のログインIDを使用

・法人だけでなく個人事業主も発行可能

楽天ビジネスカード

 続いてご紹介するのは楽天ビジネスカードです。個人カードと法人カードの2枚持ちが必須で、かつ年会費が高いのはデメリットです。ただし利用限度額も高く、海外の空港でラウンジが利用できるプライオリティパスが付帯しています。海外出張の多い方におすすめです。

  楽天ビジネスカード
代表者カード年会費

個人カード 税込11,000円+法人カード 税込2,200円

従業員カード年会費 発行不可
利用可能枠

個人と法人合わせて最高300万円

締め日

月末締め・翌月26日払い(又は 15日締め・翌月10日支払い)

ポイント還元率

1%

国際ブランド

個人:マスターカード 又は Visa 法人:Visa

その他

・締め日を選択可能(月末締めを選択しましょう

・個人カードと法人カードがセット

・個人の楽天カードと共通のログインIDになる点に注意
・海外の空港でラウンジが使えるプライオリティパスが付帯

・楽天市場での決済にポイント優遇あり

・ETCカードが1枚無料

Airカード

 最後にご紹介するのはAirカードです。年会費が高い上に利用限度額も低く、締め日が15日なので会計処理にも向いていないのがデメリットです。ただし、1.5%と業界最高水準の圧倒的な還元率を誇ります(通信費や水道光熱費は0.5%)。

  Airカード
代表者カード年会費

税込5,500円

従業員カード年会費 税込3,300円
利用可能枠

最高100万円

締め日

15日締め・翌月10日支払い

ポイント還元率

1.5%(通信費や水道光熱費は0.5%)

国際ブランド

JCB

その他

・ETCカードが1枚無料

・法人だけでなく個人事業主も発行可能

法人クレジットカードの審査のポイント

 法人カードには審査があります。カード作成にあたって、審査に通りやすい条件を整えておきましょう。

資本金

・資本金が小さいと審査に不利になります。資本金は最低でも100万円に設定しましょう。

固定電話

固定電話番号を持っていると審査に通りやすくなります。また、一部の銀行では携帯電話番号での申し込みができないため、固定電話や050-IP電話の利用が必須になります。

オフィス

会社住所は個室空間のあるオフィスの方が審査に通りやすくなります。一方、会社住所が自宅やシェアオフィスの場合は審査に通りにくくなります。

ホームページ・独自ドメイン

しっかりとした自社ホームページがあると審査に通りやすくなります。ホームページは口座開設までに公開し、その際、独自ドメインのメールアドレスも取得しましょう。

事業目的

・会社設立時に定款に事業目的を記載しますが、事業目的がある程度限定されていて、何をする会社なのか明確な方が審査に通りやすくなります。事業目的は10項目程度までに収めましょう。

事業活動を示す資料

・事業が実際に行われていることを示す資料を求められることがあります。その場合は、資料を準備できるまで口座開設を待つ必要があります。