ここでは、法人クレジットカードをどのような基準で選べばいいのかを説明し、当会計事務所がおすすめする法人カードを紹介します。

法人クレジットカードを選ぶ主な基準

①年会費

・年会費は毎年発生するコストになります。
・従業員に法人カードを支給する場合、その年会費も考慮する必要があります。

②利用限度額

・多額の決済が予想される場合は、利用限度額も考慮する必要があります。
・一般的に、年会費の高いカードの方が利用限度額も高くなります。

③締め日

月末締めのカードは会計処理がしやすく、決算の早期化にも寄与します。

④ポイント還元率

・個人カードよりも還元率が低い場合が多く、1%あればかなり高還元率です。

⑤その他

・ETCカードの年会費が無料であったり、各種のサービスが特別価格で受けられたりするような特典があります。
・海外で利用する場合は、世界的に加盟店の多いVISAかマスターカードがおすすめです。なお、外貨換算レートはVISAよりもマスターカードの方が有利なことが多いです。

おすすめのクレジットカード6選

これらの基準に沿う形で、おすすめの法人カードをご案内します。

NTTファイナンスBizカード レギュラー

 当会計事務所が最もおすすめするのはNTTファイナンスBizカードです。年会費無料で高還元率。月末締めで会計処理もしやすいのですが、利用限度額が低いのが難点です。

  NTTファイナンスBizカード レギュラー
代表者カード年会費

無料

従業員カード年会費

無料

利用限度額

最高80万円

締め日

月末締め翌月25日払い

ポイント還元率

1%

国際ブランド

VISA

その他

WEB明細にメモを入れる等の編集機能あり

マネーフォワードビジネスVISAカード

 次にご紹介するのはマネーフォワードビジネスVISAカードです。年会費が実質無料。月末締めで会計処理もしやすく、バランスの取れたカードです。

  マネーフォワードビジネスVISAカード
代表者カード年会費

1,375円(初年度無料、50万円以上の利用で翌年度無料)

従業員カード年会費

1名につき税抜440円

利用限度額

最高150万円

締め日

月末締め翌月26日払い

ポイント還元率

0.5%

国際ブランド

VISA

その他

・マネーフォワードクラウドの10,000円クーポン付与
・PayPay銀行の振込手数料が優遇

freee MasterCardワイド

 続いてご紹介するのはfreee MasterCardワイドです。年会費が無料で限度額が高く、従業員カードやETCカードが無料で999枚まで発行できるのが特徴です。ただし、締め日が5日のため、会計処理がしにくいのが難点です。

  freee MasterCardワイド
代表者カード年会費

無料

従業員カード年会費 999枚まで無料
利用限度額

最高1,000万円

締め日

5日締め・27日払い又は翌月3日払い

ポイント還元率

0%

国際ブランド

マスターカード

その他

・ETCカード999枚まで無料

三井住友ビジネスカード for Owners クラシックカード 

 続いてご紹介するのは三井住友ビジネスカード for Ownersです。バランスの取れた年会費と限度額になっており、締め日と国際ブランドを選択できるのが特徴です。

  三井住友ビジネスカード for Owners クラシックカード
代表者カード年会費

1,375円(初年度無料)

従業員カード年会費 1名につき440円
利用限度額

最高150万円

締め日

月末締め・翌月26日払い 又は 15日締め・翌月10日支払い

ポイント還元率

0.5%

国際ブランド

マスターカード 又は VISA

その他

・締め日を選択可能

楽天ビジネスカード

 続いてご紹介するのは楽天ビジネスカードです。年会費が高いのはデメリットですが、利用限度額も高く、海外の空港でラウンジが利用できるプライオリティパスが付帯しています。海外出張の多い方におすすめです。

  楽天ビジネスカード
代表者カード年会費

個人カード11,000円+法人カード2,200円

従業員カード年会費 発行不可
利用限度額

個人と法人合わせて最高300万円

締め日

月末締め・翌月26日払い 又は 15日締め・翌月10日支払い

ポイント還元率

1%

国際ブランド

個人:マスターカード 又は VISA 法人:VISA

その他

・個人カードと法人カードがセット
・海外の空港でラウンジが使えるプライオリティパスが付帯

・楽天市場での決済にポイント優遇あり

・ETCカードが1枚無料

Airカード

 最後にご紹介するのはAirカードです。年会費が高い上に利用限度額も低く、締め日が15日なので会計処理にも向いていないのがデメリットです。ただし、1.5%と業界最高水準の圧倒的な還元率を誇ります。

  Airカード
代表者カード年会費

5,500円

従業員カード年会費 3,300円
利用限度額

最高100万円

締め日

15日締め・翌月10日支払い

ポイント還元率

1.5%

国際ブランド

JCB

その他

・ETCカードが1枚無料

法人クレジットカードの審査のポイント

 法人カードには審査があります。カード作成にあたって、審査に通りやすい条件を整えておきましょう。

①資本金

・資本金が小さいと審査に不利になります。資本金は最低でも100万円に設定しましょう。

②固定電話

固定電話番号を持っていると審査に通りやすくなります。また、一部の銀行では携帯電話番号での申し込みができないため、固定電話や050-IP電話の利用が必須になります。

③オフィス

会社住所は個室空間のあるオフィスの方が審査に通りやすくなります。一方、会社住所が自宅やシェアオフィスの場合は審査に通りにくくなります。

④ホームページ・独自ドメイン

しっかりとした自社ホームページがあると審査に通りやすくなります。ホームページは口座開設までに公開し、その際、独自ドメインのメールアドレスも取得しましょう。

⑤事業目的

・会社設立時に定款に事業目的を記載しますが、事業目的がある程度限定されていて、何をする会社なのか明確な方が審査に通りやすくなります。事業目的は10項目程度までに収めましょう。

⑥事業活動を示す資料

・事業が実際に行われていることを示す資料を求められることがあります。その場合は、資料を準備できるまで口座開設を待つ必要があります。